【卓球戦術教室】劉詩雯 - ツォン・ジエン 7セット目 中国オープン2016シングルス準々決勝

中国オープン2016シングルス準々決勝、劉詩雯選手とツォン・ジエン選手との一戦です。

ツォン・ジエン 3 12 10 4 劉詩雯
11 6
11 9
5 11
9 11
9 11
5 11

ツォン・ジエン選手が3セットを先取して劉詩雯選手を追い詰めましたが、あと一歩及びませんでした。
ここでは、劉詩雯選手が11-5で取った7セット目を分析します。

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劉詩雯のサーブ時のデータ

劉詩雯のサーブのデータ
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ツォン・ジエンのレシーブのデータ
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劉詩雯選手は、フォア前への巻き込みサーブで徹底しています。対するツォン・ジエン選手は、ほぼバックサイドへのツッツキしかしていないので、3球目で先手をとるのが簡単になっています。試合前半は、ツォン・ジエン選手はいろいろなレシーブをしていたんですが、後半は安全策を取りがちになり、その結果ワンパターンになってしまいました。

劉詩雯のハンド別のデータ

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ミスの多かったバックハンドはループドライブで確実につなぎ、フォアハンドの強打で仕留めました。元々得意なバックハンドにプライドもあったでしょうが、勝利に徹しました。

ツォン・ジエンのハンド別のデータ

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やはりループドライブばかりになってしまいました。レシーブが単調で先手を取られる展開になってしまい、チャンスを作り出すことができませんでした。

まとめ

劉詩雯選手には緩急が有効であるということがよくわかりました。勇気を持って思い切った緩いドライブを打つことで劉詩雯選手のバックハンドを潰すことができそうです。今回のツォン・ジエン選手は、前半は上手く緩急をつけていました。強打とループドライブの緩急、ループドライブの回転量の緩急などを使い、時折回り込んで強烈なフォアドライブを打ち込みました。しかし、後半は単調になってしまい、①ミドルへのループドライブばかりになってしまいました。劉詩雯選手はそれを待って②フォアドライブの強打をフォアサイドに打ち込みましたが、ツォン・ジエン選手もそれを予測して③クロスにフォアドライブを打ち、劉詩雯選手は更に④軽いカウンターをバックサイドに、これをツォン・ジエン選手はどうにもできませんでした。これを「予防」と「対応」で考えると、劉詩雯選手の②のフォアドライブの強打を「予防」、④の軽いカウンターを「予防」、④の軽いカウンターをさせてバックドライブで「対応」、この3通りの対策があります。②のフォアドライブの強打を「予防」するためには、試合前半のようにスピード・回転量・コースで緩急をつける必要がありますが、勝ちを意識してそれができなくなっているんだと思います。④の軽いカウンターを「予防」するためには、③のフォアドライブをミドルやバックサイドにも打つ必要があります。④の軽いカウンターをさせてバックドライブで「対応」するためには、③のフォアドライブを打った後に相当速くバックサイドに動かなければなりません。④の軽いカウンターを「予防」するのが一番できそうでしょうか。何らかの「予防」「対応」ができれば、結果は変わっていたかもしれません。

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