調子の取り戻し方【卓球戦術教室】石川佳純 - バチェノフスカ 3セット目 世界卓球2016

世界卓球2016クアラルンプール大会予選リーグ、日本対チェコの2番手、石川佳純選手とバチェノフスカ選手との一戦です。

バチェノフスカ 2 11 9 3 石川
6 11
11 8
8 11
8 11

石川選手は、大会初戦ということもありなかなか本来のプレーはできていませんでしたが、それでも負けない強さを見せました。
ここではバチェノフスカ選手が11-8で取った3セット目を分析します。
 

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全体データ

サーブ以外全ての技術のデータです。
石川バチ 3全
バチェノフスカ選手はこれまでブロックが中心でしたが、石川選手のドライブの調子が上がってきたので、ドライブでのミドル攻めに転じました。中陣での大きなラリーに持ち込み、わずかながら優位に立つことに成功しました。石川選手としては調子の上がったドライブで攻めたかったのですが、サーブレシーブが思うようにいかず、相手有利のラリーに持ち込まれてしまいました。

バチェノフスカのサーブのデータ

石川バチ 3バサ
バチェノフスカ選手は、多彩なサーブを駆使してサービスエースを3本取りました。多彩なサーブを持つことでサーブで優位に立ち、自分の攻めの展開に持ち込むことに成功しました。

教訓 サービスエースを狙う

卓球においてサーブレシーブは非常に重要で、サーブから先手を取ることを考えたとき、その理想形はサービスエースです。手っ取り早いですからね。なので、エースを取れるサーブを持っていれば勝利がグッと近づきます。
サーブは、大きく分けると「下回転」と「上回転」の2種類で、横回転を入れて「横下は、横上に見えるようにスイング」「横上は、横下に見えるようにスイング」つまり同じスイングで違う回転を出すことで相手に分からないようにしている人が多いでしょう。もちろんそれでも十分なんですが、ここにもう2種類加えると、サーブの幅が広がります。その2種類は「横下に見える横下」と「横上に見える横上」です。これによって、違うスイングで同じ回転を出すという選択肢も生まれます。
(サーブは2本交代なので、2本のコンビネーションを考えます)
例えば、まず1本目に「横下に見える横下」を出します。あからさまな下回転なのでサービスエースはあまり期待しませんが、ごまかさずに思い切り下回転をかけられるので、意外とネットに引っかけてくれます。そして2本目に「横上に見える横下」を出します。これによって相手に「1本目とスイングが違うから横上だろう」と思わせ、ネットに引っかけさせます。このとき、2本目のサーブを出してすぐ、あからさまに回り込んでみせるとより効果的です。
あとは、ロングサーブにもコツがあります。卓球選手の共通認識として「上回転の方が下回転よりスピードが速い」ので、これを逆手に取ります。上回転はなるべく勢いを抑え、下回転はなるべく速く出します。下回転はかけすぎるとどうしてもスピードが出ないので、回転量はほどほどにして、相手を詰まらせるイメージで出すと良いでしょう。そして下回転を出したらあからさまに回り込んでみせましょう。以上のようにスイングやスピードの「錯覚」で、面白いようにサービスエースが取れるようになります。
最後に、サーブの種類をたくさん持ちましょう。フォアサーブやバックサーブ、横回転系や逆横回転系、あるいは、立ち位置、体の向き、トスの高さなど、細かい違いで良いので、たくさんの種類のサーブを持てば各種類で「錯覚」が使えるので、1試合でのサーブのネタ切れが無くなります。

次回 4セット目

4セット目は石川選手が11-8で取ります。

→ 4セット目

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