【卓球戦術教室】馬龍 - 大島祐哉 7セット目 中国オープン2015準決勝

中国オープン2015準決勝、馬龍選手と大島祐哉選手との一戦です。

大島 3 2 11 4 馬龍
7 11
11 9
11 9
8 11
11 8
7 11

大接戦の末、馬龍選手が勝利しました。
ここでは、馬龍選手が11-7で勝利を決めた7セット目を分析します。
 

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前半のデータ

0-0から、大島選手が6-2でリードするまでのデータです。
馬龍大島 7前全
大島選手のフォアへの返球率が2割を切りました。より徹底的にバックサイドを攻めています。馬龍選手は、バックサイドは完全に自信をなくしていて、まともにドライブを振れません。ここまでは完全に大島選手のペースでした。

後半のデータ

2-6から、馬龍選手が逆転勝利を決めるまでのデータです。
馬龍大島 7後全
大島選手が勝ちを意識してしまいました。ループドライブが増え、チキータも入れにいくようなものになるなど、全体的に打点が遅くなっています。それによって馬龍選手は前陣でプレーできるようになり、自信を取り戻してフォアサイドにも返球するようになりました。
勝ちを意識してしまうのはどうしても避けられないことだとは思いますが、大島選手としては非常に悔やまれる惜敗でした。

教訓 相手の緊張とイライラ

大島選手は終盤、勝ちが目前に迫ったところで、明らかに緊張で体が硬くなっていました。しかし、これは大島選手に限ったことではなく、馬龍選手に対して勝ちが見えてきたら誰でも緊張し、そして負けてしまうんだと思います。これを逆に考えると、馬龍選手は、緊張している相手から点を取る方法を持っているということになります。この試合の場合は、フォア前にストップ、それも台から出る少し甘めのボールを送っています。これに対し大島選手はドライブを振りきれず、ミスをしてしまいました。
選手の感情は大事な局面ほど表れやすいので、その感情に対して点を取る方法を持っておけば、接戦を勝ちやすくなります。
たとえば僕(バック粒のカットマン)の場合、緊張とイライラに対して点を取る方法を持っておきました。緊張している相手には、フォアサイドにツッツキをわざと甘めに送ります。緊張している選手は大きくスイングするのが恐いので、フォアドライブをせざるを得ない状況にします。イライラしている相手には、バックサイドに切ったツッツキを送ります。イライラしている選手は強打をしたくてしょうがないので、コースを突くか回転をかけて相手に無理をさせます。この二つを用意したことで、接戦をものにすることができるようになりました。
いろんな感情を想定し、それに対する勝ちパターンを今から考えておくといいのではないでしょうか。

まとめ

この試合は、フォアハンドが強い相手に対する戦い方を示してくれていると思います。ポイントは大島選手のフォアへの返球率で、大島選手が取ったセットはフォアへの返球率が3割以下、取られたセットは3割以上となっています。そして、フォアに返球している技術の多くはストップです。
ということで、フォアハンドが強い相手に対しては、サーブやストップで相手をフォア前に寄せ、そこからバック半面で押していきます。相手が回り込んだ時に少し下がっていたら成功で、がら空きのフォアにブロックすれば完璧です。

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