相手の弱点を突こう【卓球戦術教室】ランビエ - 及川瑞基 2セット目 ベルギーオープン2015

ベルギーオープン2015アンダー21準々決勝、ランビエ選手と及川瑞基選手との一戦です。

ランビエ 3 10 12 2 及川
14 12
8 11
14 12
16 14

世界ランキング120位の及川選手と188位のランビエ選手という、まだトップレベルではない2人の戦いです。一見レベルの高い激しいラリー戦ですが、トップ選手との違いはどこにあるのでしょうか。
ここではランビエ選手が14-12で取った2セット目を分析します。
 

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ランビエのハンド別のデータ

ランビエ及川 2ラ
1セット目で及川選手がほとんどバックサイドに打っていることが分かったので、積極的に回り込むようになっています。
一方で、バックハンドがほとんどクロスに行ってしまっています。コースを使い分けられるようになると、よりチャンスボールが増え、得意のフォアハンドの出番が増えるようになりそうです。

及川瑞基のハンド別のデータ

ランビエ及川 2及
ツッツキを多用していますが、1セット目と違いあまり点に結びつきませんでした。及川選手のツッツキに対しランビエ選手はループドライブでつなぐ場面が多く、それを狙って叩けば良かったんですが、及川選手は相手のバックスイングを見て半歩下がってしまいました。ループドライブは打点を落とすと格段に打ちづらくなるので、ループドライブが来ることを予測して前で叩きたかったところです。

教訓 予測力を上げる

卓球が上手くなる要素は大きく分けて「フォーム」と「予測力」の2つであると僕は考えています。(試合で勝つには更に「戦術」と「心理」という要素が加わります。)
今回は予測力の話なんですが、トップ選手を見てると、相手が打つ前にもう動き始めてたりしますよね。特に中国選手はすごいです。例えば、日本選手が強打をしたときに、相手の中国選手は強打されるコースを予測してカウンターで返します。このとき日本選手はカウンターで返されることを予測できず、ノータッチで抜かれてしまう。こんなシーンがよくあります。中国選手の強さの秘訣は予測力にあると言えます。
ということで予測力の鍛え方なんですが、まずスポーツにおける予測は、脳の「線条体」という部分が司っています。なので、線条体に経験を積ませれば予測力が上がるということです。まぁ、普段の練習で無意識に予測はしているので、たくさん練習すれば予測力は上がっていくんですが、これを意識的に「予測してやるぞ!」と相手の動きに睨みをきかせると、線条体がより効率的に鍛えられるそうです。あと、感情を付けるとより効果的なんだそうです。予測が当たったときに「よし!見破った!」とか、予測が外れたときに「くそ!間違えた!」とか。
おそらく、球技や武道などの対戦式のスポーツは、予測力が最も重要な要素です。「相手の動きから次を予測すること」を普段の練習から心がけることが、卓球が上手くなる近道と言えるでしょう。

 

次回 3セット目

3セット目は及川選手が11-8で取ります。

→ 3セット目